出版翻訳者になるためにはどうすればよいのかを紹介します。
出版翻訳の仕事に就くのは意外に容易です。
翻訳者になりたい人は無数にいますが、本当に翻訳できる人は極めて少ないため、実力さえあれば需要は高いのです。
プロの翻訳者として成功するにはどうしたらよいのでしょうか。
重要なのはむしろ日本語力です。
しっかりした日本語の文章力や読解力が身についている人は、外国語の力も伸びますし、日本語があやふやな人は翻訳はできないと思ってもいいくらいです。
どんなに外国語が得意といっても、母国語以上には上達することはあり得ないからです。
読者は外国の小説を読みたくて本を買います。
外国の小説を一つの優れた小説として違和感なく日本の読者に読ませる技術、翻訳を意識させずに読者を小説の中に引き込むストーリーテリングの力。
翻訳者にはそうした日本語力が求められます。
不明な箇所があれば徹底的に調べて読者に対する責任をきちんと果たす姿勢を貫くことも欠かせません。
極端に言えば、小説を訳す小説家として、論文翻訳なら研究者として文章を書くくらいの覚悟が必要です。
豊かな日本語の語彙力と表現力、そして広い視野につながる人生経験を要する仕事だけに、40代でもまだ駆け出し、50代以上になって活躍する翻訳者が大勢います。
勉強を怠らなければ、出版翻訳は自分自身の成長とともに長く続けられる仕事なのです。
修行と研鑽が必要なほかの全ての技と同様、一流の作品にできるだけ多く触れることは、翻訳の勉強においても非常に有効です。
出版翻訳者を目指す人にとって、優れた翻訳者の手による訳書は、この上もない生きた教科書になります。
実力アップの秘訣はそうした一流の訳書をとにかくたくさん読破することです。
原作と日本語訳を比較しながら読み進めることをおすすめします。
その過程で一読者として漫然と読んでいては気づかないプロの技にわずかでも自分を近づけることができます。
先輩たちの仕事から自ら学び取る積極性が求められます。